2018年9月に発覚しましたE●ARK(以下、予約サポート有料サイト)が自社で管理する有料予約の電話番号やURLへ誘導させるため、Googlemapに記載されている歯科などのクリニックのGoogleマイビジネスの電話番号情報が、予約サポート有料サイトで管理する有料予約専用の電話番号(0066から始まる電話番号)へ無断で書き換えるといった事象がありました。また、予約サポート有料サイトへの予約画面のURLへリンクされているケースも同時に見つかりました。
Googleマイビジネスの予約専用の電話番号やサイトURLのリンクが、有料の予約専用の電話番号や予約サイトURLへ変更された意図とは?
それは予約サポート有料サイトが有料となる手数料(予約1件:2~3,000円)を労せず獲得するためです。通常、病院やクリニック、歯科などの医院がGoogleマイビジネスを利用する際は無料で登録ができます。そこに病院やクリニック、歯科などの情報(電話番号やサイトURL、診療時間など)を載せておくことで、ネットでの認知(ブランディング)を広げることも可能です。
通常Googleマイビジネスには、予約サポート有料サイトが用意した予約専用の電話番号やURLではなく、病院やクリニック、歯科などで設定された電話番号やサイトURLが記載しますが、それがいつの間にか予約手数料が必要な有料の予約専用の電話番号と予約URLへ勝手に書き換えられていることが問題です。
クラウドツールにてMEO対策を行う際、Googleマイビジネス内の情報を整理し、上位表示で必要な情報の修正などを行いますが、現状掲載されている電話番号やURLを変更することはまずありませんが、事情により電話番号やURLをもし変更する場合は、クライアントとなる先生にその理由を述べてから作業します。
先生ご自身の病院やクリニック、歯科といったサイトを保有していなかったり、WEBには余り詳しくなといったことから予約サポート有料サイトの業者に”丸投げ”といったことで、病院やクリニック、歯科などが上記のような情報を変更できるといった契約を行い、承認して行っているケースもありますが、今回問題となっているのは、『承認なく勝手に』行ったといったところです。
では、どのようにしてこのようなことが『承認なく勝手に』行われてしまったのでしょうか?
これは、Googlemapに備わっている機能の《マイビジネス情報の修正》を逆手に取ったケースとGoogleマイビジネスの管理機能の《オーナー権限譲渡》のリクエスト申請されるケースの2つが存在しました。
Googlemapのマイビジネス情報修正機能
Googleマイビジネスの情報は、Googlemapに関連する3ヵ所に掲載されています。その3ヵ所すべてに”修正機能”がついております。この修正機能とは、病院やクリニック、歯科などがGoogleマイビジネスに間違った情報を掲載しているときに、他の第3者がGoogleへ修正提案ができるといった機能のことです。
その修正機能が掲載されている場面は、下記のところになります。
掲載場所A
Googleにて『病院名やクリニック名、歯科名など診療時間名』といったキーワード検索した結果、右側にはその対象となる病院やクリニック、歯科などのGoogleマイビジネス情報が表示され、その中に【情報の修正を提案する】といった文言が出てきます。
掲載場所B
Googleにてキーワード検索した結果、検索結果画面のMEOで表示された小窓のMAPからGooglemapを閲覧した時は、まず左側にその検索したキーワードに関連する病院名やクリニック名、歯科名など診療時間名が表示され、その病院名やクリニック名、歯科名などをクリックするとGoogleマイビジネス情報が表示され、その中に【情報の修正を提案する】といった文言が出てきます。
掲載場所C
Googlemapにて直接、病院名やクリニック名、歯科名、その他サービス名、病名といったキーワードで検索した結果、まず左側にその検索したキーワードに関連する病院名やクリニック名、歯科名などが表示され、その病院名やクリニック名、歯科名などをクリックするとGoogleマイビジネス情報が表示され、その中に【情報の修正を提案する】といった文言が出てきます。
このような形で、外部の第3者が情報を修正依頼することができます。何故このような機能がついているのかといいますと、病院やクリニック、歯科など診療時間の診療時間や先生の変更などがあった場合や不運にも病院やクリニック、歯科など診療時間を閉院しまった場合、変更されたリアル情報がマイビジネスに反映されていないことをきっかけでネットで検索した人が迷惑が掛からないようにするため、リアル情報を知っている人が修正できるようにするためです。
オーナー権限譲渡のリクエスト申請
以前、ご自身でGoogleマイビジネスの登録を済ませていたのにも関わらず失念してしまったり、事業継承や相続で前オーナーが登録を済ませていたり、院内スタッフが登録を済ませているといった場合、ログイン情報が分からないためログインできずに情報の修正等がままならないといったことがあります。
このような状況の時にGoogleへ【マイビジネスのオーナー権限譲渡のリクエスト申請】といったものを行いますと、オーナー権限が現オーナーの自分の元に戻ってくるといったものです。
以前、コチラのブログでも『Googlマイビジネスの【ビジネスオーナーですか?】が表示されない時の対処方法』といった形で、リクエスト申請の方法をご紹介しておりますので、ココでは割愛させていただきます。
Googlマイビジネスの【ビジネスオーナーですか?】が表示されない時の対処方法
この機能は、ログイン情報が分からなくなってしまった時や他の方にオーナー権限があるものを現オーナーへ戻してもらいたい時、マイビジネス情報の修正や管理をきちんと運用してもらうといったことから存在します。
少し、長くなりましたので、この続きは次回…
病院やクリニック、歯科医院等で、MEO対策が上手くいっていない!他に依頼したけど全く上位表示しない!といったお悩みなら、【病院やクリニック、歯科医院等のMEO対策】をご覧ください。またその他のWEB対策のお問合せはコチラからお願いいたします。