今回は、『病院やクリニック、歯科医院等で集客できるホームページの内容』の続きとなりますが、前回はホームページの内容でマーケティング技法を取り入れる場合、そもそもターゲットは誰なのか?そのターゲットが【知りたい】と思う情報は何か?というところから考えていく必要があるといったところでした。
今回は、その内容をお知らせしていきたいと思います。
総合的なマーケティング戦略
集客を考えたホームページを制作する上でまず必要なのは、
- 病院のコンセプト設定
- 患者さんのターゲティング
- 競合となる病院の調査
- キャッチを含めたライティング
- コンテンツのストーリ性
- SEO対策を考え、検索されるキーワードの調査
- …etc
と色々なことを俯瞰して捉え、マーケティングを考え、総合的な設計などを行っていきます。ここでまとまった内容を今度は外装でもあるデザインやその中身になるコンテンツにそれぞれ反映していきます。
外装(デザイン)構築
コンテンツは、その病院のコンセプトやターゲットによって大きく変わりますので、一概には言えませんが、デザインと呼ばれる外装は、必ず押さえなければならないポイントがあり、そのポイントは下記の通りとなります。
- 探している情報が見つけやすい
- 文字の体裁調整
- 患者さんへのメッセージ
- ソーシャルプルーフの表示
- スマホサイトの構築
- 検索エンジンに好まれる構成の構築
- …etc
上記に挙げたポイントの内容を簡単に説明いたします。
探している情報が見つけやすい
先生が、検索エンジンで何かを探す時のことを少し思い出してみてください。
自分が分らないことや調べたいことのキーワードを直ぐに検索エンジンに打ち込みます。その目的のキーワードで検出されたホームページをクリックし訪れた際に、自分の求めいている情報がそのホームページ内のどこにあるか分らない時、どうされますか?
そのページの中で探される方もいらっしゃいますが、殆どの方が、【戻る】ボタンでそのホームページを閉じて、『次!』っといった感じで他のホームページへキーワードを探しに行かれませんか?この行動は、先生のホームページに訪れる患者さんも同じ様な行動をいたします。
ですから、先生のホームページに訪れ、患者さんの目的に合ったキーワードや画像(キャプチャー)を直ぐに分るように表示させていない場合、患者さんは『戻る』ボタンをクリックし、他の病院やクリニック、歯科医院等のホームページに行ってしまいます。これをマーケティングでは、『離脱』と言います。
もし、先生のホームページで検索されるキーワードで患者さんが直ぐに辿り着けないような状況ならヘッダーなどの箇所に、そのキーワードを交えたテキストやバナーを置いてみるだけでも離脱減少の効果はあります。
文字の体裁調整と色彩
ホームページで使われる通常の文字(フォント)には、WEBマーケティング業界で言われている最適な表示方法が存在します。それは・・・
- フォントサイズは、14px~18px程度で制作する
- ゴシック・メイリオといったフォントを使用する
- 文字だけだと詰まる感じになるので出来るだけ、テキストと画像の組み合わせを行う
- フォントサイズによって行間を変更させる。通常は160%程度とする
- …etc
明らかに先生自身のホームページを確認し、文字&行間などに不自然な詰まりや開きを感じたなら変更すべきだと思います。
またホームページの色彩には、患者さんの心理を動かす要因となります。
例えば、青色や緑色には『誠実』、『真面目』といった印象があり、黄色や橙色、桃色には、『温かみ』、『優しい』といった印象があります。
また美容整形やインプラントなどの保険適用外で高級な感じを演出するときには、黒色や茶色などがよく使われたりします。
また病院で使用を控えた方がいいカラーもあります。それは赤色です。病院など緊急といった意味合いから使われそうですが、患者さんからすると【血】の色を連想させたり、警告色ということから与える必要性のない緊張感や警戒心が引き出されてしまういます。
患者さんへのメッセージ
集客&集患&増患をメインとして考える病院のホームページの場合は、いかにターゲットととなる患者さんへ『この病院なら自分の抱える病気(症状)を直してくれそうだ!』と思わせる必要があります。
病院のホームページへのアクセスした患者さんに最終的に問合せや来院といったACTION(行動)を起させるため患者さんへのメッセージとして、キーワードの絞り込みやキャッチコピーなどのライティング技術がものを言います。
キーワードの絞込みが不十分で余りにも意味合いが広く、WEB集客手段のリスティング広告などで対象となる病院のホームページへ訪れた際にそのキーワードやキャッチコピーのミスマッチが発生し、上記で触れた【探している情報がみつからない】といったことがおこったり、メッセージ性のないホームページに患者さんが勝手に『ここの病院では無理っぽい・・・』と思わせるような形になることが、離脱に繋がります。
このことから、良い意味で患者さんにストレスを感じさせることができれば、その次の段階に進むことができます。
ソーシャルプルーフの表示
ホームページにやってきた患者さんも最初からその病院のホームページ内容を【信用】している訳ではありません。
では、どのようにしたら患者さんが信用してくれるのでしょうか?基本は、患者さんの不安を取り除くこととなりますので、病院の治療方針やその治療に掛かる大まかな費用感、病院の設備などをお知らせするといったものとなります。
ここで忘れてはいけないのが、ソーシャルプルーフ(社会的証明)と呼ばれる先生の経歴です。先生がどんな専門医または専門的な治療に携わってきたか、その治療にどれだけ時間を費やし、どのくらいの患者さんを治療してきたかといった実績が、お医者さんでいうところのソーシャルプルーフとなりますんで、詳細を患者さんに知らせてあげる必要性があります。
スマホサイトの構築
最近では、スマホサイトに対応している病院も増えてきましたが、ただ単純にスマホに表示されているといった施ししかしていないホームページが沢山あります。『スマホで見れる』と『スマホに対応している』は似ているようで、違います。
如何でしょうか?きちんとスマホ対策しておりますか?
検索エンジンのグーグルでは、ホームページの【レスポンシブ化】を強く推奨しており、SEOにも関わってくると言われております。このレスポンシブ化とはいったいどういったことでしょうか。
レスポンシブ化とは、WEBデザインの技法の一つで、パソコンやタブレット、スマホなど複数の端末や画面サイズに単一のファイルで対応することを言います。簡単に言いますと様々なWEBサイトの画面サイズに対し、ホームページ側が勝手にWEBの大きさを感知して画面の大きさなどを調整し合わせてくれる非常に便利なシステムです。
更新作業が発生する際も1回作業するだけで、パソコンやタブレット、スマホなど全てに反映されるので、作業効率も上がります。
検索エンジンに好まれる構成の構築
上記の【レスポンシブ化】でも触れましたが、WEB集客でSEO対策を行う際には、検索エンジンに好まれるような構成でホームページを構築しなければなりません。
検索エンジンが好むのは、
- 情報が豊富でためになるホームページ
- 画像だけでなくきちんとテキストが含まれるホームページ
- コピーやスパムといった行為を行っていないホームページ
- テーマに統一性のあるホームページ
- よく更新されるホームページ
- レスポンシブ化されたホームページ
- 構築時のHTML言語のルールを守ったホームページ
- …etc
といった形になります。他にも細かい諸々はありますが、このような地道な作業や構築のルールを守ることで、検索エンジンから評価されます。
ホームページを制作するときには、ただ単純に格好良いや綺麗だけといったことですとマーケティングの境地や検索エンジンのルールからも外れ、集客&集患&増患が上手くいかないことが分かっていただいたかと思います。
他にも状況に応じたテクニックは色々とありますが、それはまたいつか…
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