今回は、『ホームページ制作|病院やクリニック、歯科医院等のリース契約でトラブル続出』の続きとなり、リース契約でのトラブル内容などを話していきます。
そもそもリース契約とは知らなかった
この内容が一番多いトラブルです。もちろん契約社会なので、ホームページ制作会社から出された契約書の中にはリースのことがうたっていたり、ホームページ制作会社からリース会社の契約書も一緒に手渡されたりといった形は通常とられていると思います。
リース契約のホームページ制作会社の営業マンに『クレジット会社の契約書もあるの?』と問いかけても口八丁手八丁の営業マンからは『形式上のものなので気にしないでください!』とか『振り込み手続きを簡素化するための処置です』などと言われるケースが多く、蓋を開けてみれば【5年契約】などで解約もおちおちできないといった内容です。
ここで、先生から『そんな話は聞いていない』といった【言った言わない】といった反論があっても既に契約書にサイン後の話で、ホームページ制作会社から『契約書をきちんと確認しない方が悪い』と一蹴され、対抗できる術をもたない先生は泣き寝入りや契約解除で多額の違約金を払わされることとなります。
営業のオーバートーク
リース契約のホームページ制作会社の営業マンからの営業オーバートークに踊らされてしまい、実際に契約した後に先生から『営業マンが言っていたことと違う!』といったことがあります。例えば、こんなこと言われておりませんか?
※⇒部分は、営業マンの心の内と思っていただければと思います。
- ホームページをうちで制作すれば集患&増患しますよ!
⇒集患&増患できる根拠はありませんが…
- うちのホームページなら直ぐに検索エンジンで上位に表示できますよ!
⇒SEO対策はそんなに簡単ではありません…
- 専用コンサルタントがアドバイスします!
⇒そもそもコンサルタントがいません…
- しっかりサポートいたします!
⇒サポート体制が整っていません…
- 不具合時には直ぐに対応いたします!
⇒コストUP&面倒なので対応しません…
…etc
このような営業マンのオーバートークに惑わされることなく、きっちりとその営業マンのトークの裏側を探ってみてください。
契約内容の確認不足
リース契約のホームページ制作会社の営業マンから月末近くに『今月は決算だから限定で値引きが出来ます!』といった内容の連絡があり、値引きといった言葉に釣られ、他の重要なところを確認しないまま契約をしてしまうといったケースで、後々その契約書を見てみると、先生の病院側には全然特にならないような事柄が記載してあったということも多いです。
また契約書に記載がないのにも関わらず勘違いさせるような営業トークといったものがあります。それはSEO対策の部分です。
ホームページ制作での契約書には『上位表示の保証』などとは中々うたえない文言ではありますが、営業マンの口八丁手八丁で、その内容を先生に勘違いさせるような表現をして、契約を迫ってくるケースもあります。
契約は、それに必要な情報が相手先から形に残るものとして提示を受け、その契約に必要な見積もりの確認がとれた状態で初めて契約書に目を通すといった行動になります。
『値引き』やSEO対策での『上位表示の保証』といった言葉には、非常に強い力がありますが、だからと言って重要な説明や見積もりなどをすっ飛ばしてしまったり、その根拠も示されないまま契約してもいいといったものではありません。
サポートに消極的
前期にてご説明しておりますが、既にリース会社から制作費が支払われたホームページ制作会社は、サポートに力を入れる仕事を請け負うことでは全くお金が発生しないことから、そのような業務はコストアップになる仕事となり、リース契約のホームページ制作会社には全く意味がないことが多いため、このようなサポートには非常に消極的になることが多いです。
先生から受けるホームページに関わる修正や追加等については、サポートの部類に入ることから、リース契約形態で不真面目なホームページ制作会社では面倒と感じたり、都合の悪い連絡として電話を受けた際に担当者不在や担当者の退職と嘘の言い訳でリアルタイムで連絡が取れないことや折り返しの連絡すらないといったがあります。
勿論、不在や退職が嘘じゃなケースもありますが、そうだったとしてもクライアントからの連絡に直ぐに対応しないといった行動は、非常失礼で誠意は感じられません。このような行為が長期に渡って繰り返されれば、先生の怒りも爆発します。
未払いは信用失墜の始まり
トラブっているリース契約のホームページ制作会社に腹が立ち、支払いを止めるため、クレジットカードを解約したり、引き落とし口座の残金をなくしてしまえば支払わなくても済むと感じているかもしれませんが、この行為は支払い能力がないとリース会社から判断され、この情報は瞬く間に他の金融機関やクレジット(信販)会社の与信情報に追加されてしまうため、先生自身が金融機関のブラックリストに記載されてしまうことになります。
ブラックリストに載ってしまった場合、約7年間は金融機関からの信用は失墜し、その7年間は、運転資金や設備投資資金を銀行から借りようと思ってもそのブラックリスト情報から融資やクレジット契約が一切できなくなってしまいます。
金融機関との取引が出来ないことは、先生の事業にとってどれだけマイナスになるでしょうか。その他にも督促への対応など、使わなくていい神経をすり減らすこととなります。
支払いが増える!
リース契約のホームページ制作会社が事業から撤退したり、倒産したら、先生の病院のホームページがどうなるのでしょうか?
サーバ(データの保存場所)契約が残っていることが多いので、急にホームページが閉鎖されて見えなくなるということはありませんが、修正や更新などホームページ制作会社が行っていた場合は、その会社が業務を行わないため、修正や更新などはできなくなります。
通常、この時点でホームページを管理する別会社が現れ、その内容が引き継がれます。ここまでは問題ないのですが、引き継がれる際に現在支払っているリース料とは別に、今回ホームページを管理をする新会社からホームページ管理費としてサポート費用を必ず請求されます。
例えば、管理を引継いだ会社から月額1万円の請求がくるとすれば、現在残っているリース料が月額5万円だとしたら毎月6万円が必要となります。確実に月額の支払額は割増になり、またリース契約も解約できません。増額理由は、管理を引継いだ会社での管理費用とリース会社へのリース料は全く別物だからです。
その他にも小さいことなど挙げればきりがないトラブルですが、このようなトラブルに巻き込まれないよう、
- 契約はリースなのかどうか?
- ドメイン(URL)の所有者はどちらなのか?
- サポートされる内容が明確に記載されているかどうか?
- 修正や更新などの作業は月何回までサポート内容に入っているのか?
- 他にセットになっているものはあるのかどうか?
- これらの内容がきちんと契約書に記載されているかどうか?
- …etc
といったことは最低限確認をしておいた方が良いかと思います。
今まで、リース契約のホームページ制作のリスクやトラブルをご紹介してきましたが、先生が既にリース契約をしてしまっている場合、どんな理由にせよリース契約の解約はかなり難しいのが現状です。
もし解約できたとしても違約金などの大きな支払いが発生するのは契約の内容上、止むを得ないかと思いますし、それを不服として裁判を起こしても、勝ち目がほぼ100%ないのがリース契約です。
もちろんリース契約であっても集患や増患に満足のいく結果が出せているのであれば、全く問題はありませんが、その殆どが集患や増患には満足できない結果となっていおります。だからと言って指をくわえて契約期間をただ待ち続けるリスクは余りにも大き過ぎますことから、解約ではない代替案を考えてみるのも良いかもしれません。
例えば、サーバ契約の内容を確認し、サーバやシステムにログインできる権限があれば、リース契約を解約せずにホームページの内容(コンテンツ)をきちんとマーケティングを心得ている別のホームページ制作会社に修正を依頼することができ、その内容によっては、劇的に状況が変わる場合もあります。
もし、サーバやシステムにログインできる権限がない場合、そこはホームページ制作会社との話になるので、交渉をする余地は十分に残されております。ここの交渉はできれば行った方が良いとは思います。
上記で触れている内容につきましては、真面目にリース契約を基にしたビジネスをされているホームページ制作会社もありますが、非常に少ないのが現状だったため、警鐘としてお知らせしております。
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